
2020年04月29日
2020年04月29日
4/28 最大光度の金星
新型コロナウィルスに関連して発令された緊急事態宣言を受け、
※ちはや園地のキャンプ場全施設
※ちはや園地星と自然のミュージアムの展示施設の利用
を休止させていただいております。
みなさまのご理解をお願いいたします。
STAY HOME
と言われ続けていますが
西の夜空を見るととても明るい金星が!
4月28日に-4.5等の最大光度になっていたのです。
金星は、月と同じく満ち欠けが観察できる天体です。
望遠鏡で見ると、細く欠けた金星を観ることができます。
今はミュージアムの望遠鏡も皆さんに見て頂けないので
その代わり・・と言ってはなんですが、こちらで見て頂きましょう。
これが今年の4月4日の金星。ほぼ半月状ですね。

そして、4月25日の金星。最大光度3日前です。
三日月のように細いですね。
あれ?と気づかれた方は鋭い方!
そうなんです・・
月は明るい=満月(膨らんでいる)ですよね?
ところが、金星は明るいほうが細くなっているのです。
金星は内惑星(地球の内側を回っている惑星)だということに
原因があるのです。
地球から見て金星が太陽の向こう側・つまり地球から一番離れているときに
金星は太陽を全面で受けています。まん丸の形に見えるわけですね。
この時は、地球から一番離れているから見える大きさも小さく、光度も低くなります。
地球に金星が近づくと、見える大きさは大きくなり、距離も近くなるので、どんどん明るくなります。
ところが、太陽の光が当たらない部分をたくさん地球に向けているので、欠けて見えてるのです。
地球から見て金星と太陽が一直線のように見える「内合」の時に
見かけの大きさは大きくなりますが、地球から見えるのは影の部分ばかり。
ですから、月の「新月」のように一時的に暗くなります。
そして、今度はそこからだんだん膨らみながら、地球から離れていくわけですね。
さて、理論がわかったところで、最高光度の28日へのカウントダウンで撮りためた
金星と月のお写真を何枚かご紹介します。
4月25日、ミュージアム星見台から見た金星と細い月。
最大光度一日前の4月27日、西の空。
この日は、お昼ごろからかなり明るく金星が見えていました。

そして、最大光度の4月28日の西の空。
実はこの写真はスマホで撮影。
スマホでもくっきり金星が撮れました♪
金星はこれからどんどん高さも低くなり、
6月には「宵の明星」から「明けの明星」へと
お出ましの時間がかわります。
でもまだしばらくは宵の空で明るい金星を楽しめますので
ぜひおうちのお部屋の窓やベランダ、お庭から・・
空を見上げていただくことで癒しの一瞬になれたらと思います。
幸い、ここ数日は天気もいいようですし、夕焼けからの金星観察なんて、いかがでしょうか?
星見台の望遠鏡も、皆様にお会いできる時を心待ちにしているそうです。

(写真・文 登録職員
井阪@星のソムリエ®)
※ちはや園地のキャンプ場全施設
※ちはや園地星と自然のミュージアムの展示施設の利用
を休止させていただいております。
みなさまのご理解をお願いいたします。
STAY HOME

西の夜空を見るととても明るい金星が!
4月28日に-4.5等の最大光度になっていたのです。
金星は、月と同じく満ち欠けが観察できる天体です。
望遠鏡で見ると、細く欠けた金星を観ることができます。
今はミュージアムの望遠鏡も皆さんに見て頂けないので
その代わり・・と言ってはなんですが、こちらで見て頂きましょう。
これが今年の4月4日の金星。ほぼ半月状ですね。

そして、4月25日の金星。最大光度3日前です。

あれ?と気づかれた方は鋭い方!
そうなんです・・
月は明るい=満月(膨らんでいる)ですよね?
ところが、金星は明るいほうが細くなっているのです。
金星は内惑星(地球の内側を回っている惑星)だということに
原因があるのです。
地球から見て金星が太陽の向こう側・つまり地球から一番離れているときに
金星は太陽を全面で受けています。まん丸の形に見えるわけですね。
この時は、地球から一番離れているから見える大きさも小さく、光度も低くなります。
地球に金星が近づくと、見える大きさは大きくなり、距離も近くなるので、どんどん明るくなります。
ところが、太陽の光が当たらない部分をたくさん地球に向けているので、欠けて見えてるのです。
地球から見て金星と太陽が一直線のように見える「内合」の時に
見かけの大きさは大きくなりますが、地球から見えるのは影の部分ばかり。
ですから、月の「新月」のように一時的に暗くなります。
そして、今度はそこからだんだん膨らみながら、地球から離れていくわけですね。
さて、理論がわかったところで、最高光度の28日へのカウントダウンで撮りためた
金星と月のお写真を何枚かご紹介します。

この日は、お昼ごろからかなり明るく金星が見えていました。
そして、最大光度の4月28日の西の空。
スマホでもくっきり金星が撮れました♪
金星はこれからどんどん高さも低くなり、
6月には「宵の明星」から「明けの明星」へと
お出ましの時間がかわります。
でもまだしばらくは宵の空で明るい金星を楽しめますので
ぜひおうちのお部屋の窓やベランダ、お庭から・・
空を見上げていただくことで癒しの一瞬になれたらと思います。
幸い、ここ数日は天気もいいようですし、夕焼けからの金星観察なんて、いかがでしょうか?
星見台の望遠鏡も、皆様にお会いできる時を心待ちにしているそうです。
(写真・文 登録職員
